ここでは、BIZ PLATFORMで利用できる高度なファンクションについて解説します。
6.4.1 新規案件作成時に、案件詳細画面に遷移する
基本動作
通常、新規案件の作成時は、案件一覧画面やビジネスプロセストップなど作成直前の画面を表示していますが、設定を変更することで、新規案件の作成後に、起票した案件の案件詳細画面に遷移できます。
案件詳細画面に遷移可能なファンクションは、下記の通りです。
- 案件を作成する
- 関連案件を作成する
- ライブラリから新規案件を作成する
設定
この機能を利用するには、次のようにアクションを設定します。
- 管理者権限でログインし、管理画面を開く
- プロジェクト管理-プロセス管理を表示する
- 案件詳細画面に遷移したいアクションの設定画面を呼び出す
- 「実行するファンクション」として、下記のいずれかを選択
- 案件を作成する
- 関連案件を作成する
- ライブラリから新規案件を作成する
5.「新規ファンクション」タブの「画面遷移:起票先の案件詳細画面に遷移する」を"オン"にする
6.「完了」ボタンをクリック
特記事項
マイタスクから新規案件を作成した場合は、対象外となります。
6.4.2 メール送信先を制御する
「メールを送信する」ファンクションにて、以下のようにメール送信先を細かく設定できます。
- メール取込履歴の特定項目から選択
- 「任意の項目を宛先とする」を選択した場合、一覧選択が設定可能
- 一覧ポップアップを表示させる場合、全選択が設定可能
「メール取込履歴の特定項目から選択」
この設定をオンにした場合、以下の項目を選択できます。
- アクション実行時に最新の宛先のみを自動で選択する
- アクション実行時に自動で選択する
- アクション実行時にユーザーが選択する
「任意の項目を宛先とする」を選択した場合、一覧選択を設定可能
「任意の項目を宛先とする」を"オン"にした場合、プロセスの案件項目のうち、任意の項目の内容を宛先に指定できます。この時、"一覧選択"を指定できます。
一覧ポップアップを表示させる場合、全選択をチェックにする
管理画面で下記のように設定をした場合、フロント画面で、「メールを送信する」アクション実行時にメール送信先を一覧ポップアップから選択すると、初期表示で「全選択」がチェック状態になります。
- メール送信履歴の特定項目から選択
- 「アクション実行時に自動で選択する」
- 一覧選択:オン
- メール取込履歴の特定項目から選択
- 「アクション実行時に自動で選択する」
- 一覧選択:オン
- アクション実行者から選択
- 「アクション実行時に自動で選択する」
- 一覧選択:オン
- 任意の項目を宛先とする
- 一覧選択:オン
- 自動で選択する:オン
設定
この機能を利用するには、次のようにアクションを設定します。
- アクションに「メールを送信する」ファンクションを追加する
- 「アクション一覧」の「ファンクション - メール」(数字)リンクをクリック
- 「ファンクション名:メールを送信する」ポップアップが表示されたら、利用したいメール送信先を選択する
- 「完了」ボタンをクリック
6.4.3 「関連案件を作成する」ファンクションのコピー設定で初期値を設定する
「関連案件を作成する」ファンクションのコピー設定において、初期値設定が可能です。
設定
この機能を利用するには、次のようにアクションを設定します。
- アクションに「関連案件を作成する」ファンクションを追加する
- 「アクション一覧」の「ファンクション - 関連」リンクをクリック
- 「ファンクション名:関連案件を作成する」ポップアップが表示されたら、「コピー」を選び、初期値を設定
- 「完了」ボタンをクリック
6.4.4 帳票出力を画面項目に保存する
「帳票を出力する」ファンクションにて、添付ファイル型の画面項目に出力結果を保存することが可能です。
※ 帳票出力機能はオプションです。本機能を利用するには、サービス提供者による設定変更が必要となります。詳しくは、サポート窓口までお問い合わせください。
基本動作
通常、「帳票を出力する」ファンクションを含んだアクションを実行すると、帳票ファイルがダウンロードできます。さらに、帳票をファイル出力して、案件の添付ファイル型画面項目に添付することが可能です。
設定
この機能を利用するには、次のようにアクションを設定します。
事前に、出力結果を添付するための添付ファイル型画面項目と、出力したい帳票を設定しておきます。
- アクションに「帳票を出力する」ファンクションを登録する
- 「アクション一覧」の「ファンクション - その他」リンクをクリック
- 「ファンクション名:帳票を出力する」ポップアップが表示されたら、出力したい帳票名(例:帳票の説明)と出力先の画面項目(例:添付ファイル)を選択する
- 「完了」ボタンをクリック
特記事項
- 添付ファイル型画面項目にすでに添付ファイルがある場合、帳票を出力すると元の添付ファイルに上書きされます。
- 添付ファイル型画面項目(複数)に、複数の添付ファイルがある場合、帳票を出力すると、元の複数の添付ファイルが一度に削除されます。
※関連機能
4.5.3 関連プロセスのテクニック > 「帳票を出力する」ファンクションで、関連案件の情報を出力
6.4.5 アクション選択時、ポップアップの初期値を設定する
アクションを選択した時に表示されるアクションポップアップでは、画面項目の入力フォームには、初期値を設定することができます。
アクションポップアップで初期値を設定できるのは、次のファンクションを含むアクションです。
- 「案件を作成する」ファンクション
- 「案件を更新する」ファンクション
- 「関連案件を作成する」ファンクション
設定
アクションポップアップが表示される時、画面項目の入力フォームに初期値を設定するには、次のように操作します。
- 左メニューの「プロセス管理」をクリック
- 「プロセス管理」欄の「プロセス一覧」で、設定したいプロセスの「アクション」(詳細)リンクをクリック
- 「アクション一覧」が表示されたら、初期値を設定したいアクションの「案件」アイコンをクリック
- 「ファンクション名:案件を作成する」が表示されたら、初期値タブの「+」ボタンをクリック
- 初期値を設定する
- 「完了」ボタンをクリック
これで、アクションポップアップの初期値が設定できました。
6.4.6 アクション実行条件でOR条件を指定する
アクションの実行条件では、AND条件とOR条件が指定可能です。これにより、アクション実行時に複雑な条件を設定しやすくなります。
※OR条件より先にAND条件を評価します。
設定
アクションの実行条件を設定するには、次のように操作します。
- 管理者権限でログインし、管理画面を開く
- 「プロジェクト管理」タブをクリック
- 任意のプロセスを表示する
- プロセス一覧で、該当プロセスの「アクション」-「詳細」リンクをクリック
- アクションの「新規作成」ボタンをクリック
- 「アクション作成」画面が表示されたら、「実行条件」タブで「案件の条件により、アクションの実行を制御する」のチェックボックスをオンにする
- 「アクション実行条件」の「追加」ボタンをクリックする
- 個別条件を指定する
- 「完了」ボタンをクリック
AND条件とOR条件の表示について
「アクション実行条件」では、AND条件とOR条件を次のように表示します。
条件にマッチしない場合のメッセージ表示
条件にマッチしない場合の挙動として「アクションを選択した場合にメッセージと実行条件を表示する」を選択していた場合、フロント画面でアクション選択時に条件がマッチしないと、次の形式でメッセージが表示されます。
6.4.7 メール送信時のコメント引用で、最新の1個目だけ選択
「メールを送信する」ファンクションの設定画面に、アクション実行時にコメント引用を選択した場合、以下の2つを設定できます。
- 初期状態でチェックする
- 最新1個目だけ選択状態にする
これにより、アクションポップアップで「コメント引用」のデフォルト設定を次のように設定することで、コメント引用時の操作のしやすさが改善します。
- 「コメント引用する」チェックボックス:デフォルト オン
- 「引用するコメントを選択する」:最新のコメントのみを選択
基本動作
「メールを送信する」ファンクションで「過去のコメントの引用」が次のように設定されている場合
- 過去のコメントの引用:アクション実行時にコメント引用を選択する
- 初期状態でチェックする:オン
- 最新1個目だけを選択状態とする:オン
アクションポップアップで「コメント引用」は次のように表示されます。
- 「コメント引用する」チェックボックス:デフォルト オン
- 「引用するコメントを選択する」:引用するコメントを選択済み(1件)
設定
メール送信時のコメント引用で、最新の1個目だけ選択可能にするには、次のように設定します。
- 管理者権限でログインし、管理画面を開く
- 「プロジェクト管理」タブをクリック
- プロセス一覧で、該当プロセスの「アクション」-「詳細」リンクをクリック
- 「メールを送信する」ファンクションを含むアクションで、「ファンクション」-「メール」-「(数値)」リンクをクリック
- 「ファンクション名:メールを送信する」画面で、次のように設定する
- 過去のコメントの引用:アクション実行時にコメント引用を選択する
- 初期状態でチェックする:オン
- 最新1個目だけを選択状態とする:オン
6.4.8 「ライブラリを一括更新する」ファンクションによる在庫管理
「ライブラリを一括更新する」ファンクションで、案件・ライブラリに設定した値を使って、ライブラリの値を加減算できます。この機能を活用することで、案件のステータス遷移などに合わせて、ライブラリに保持した在庫数などを増減させることが可能です。
※管理画面で設定が必要です。
基本動作
案件に入力した数値型画面項目の値を使って、ライブラリの値を加減算するには、次のように操作します。
- 案件を選択し、「アクション」ボタンをクリック
- 「ライブラリを一括更新する」ファンクションを含むアクションを選択する (例: サーバ追加)
- 加減算に利用する数値型画面項目を入力する(例:追加台数 = 8)
- 更新対象のアイテムを選択する
- 「確認」ボタンをクリック
- 「完了」ボタンをクリック
これで、更新対象となったライブラリのアイテムで、数値型画面項目が加減算できました。
更新対象のアイテムを選択する
更新対象のアイテムを選択するには、次のように操作します。
- 「更新対象」の「+」ボタンをクリック
- 選択したいアイテムのチェックボックスをオンにする
- 「選択」ボタンをクリック
設定
「ライブラリを一括更新する」ファンクションで、案件に設定した値を使って、ライブラリの値を加減算するには、次のように設定します。
- プロセスに、加減算に利用する数値型画面項目を用意する(例:追加台数)
- ライブラリに、加減算の結果を格納する数値型画面項目を用意する(例:台数)
- アクションを作成し、「ライブラリを一括更新する」ファンクションを含める
- 「アクション一覧」画面の「ライブラリ」 -
アイコンをクリック
- 「ライブラリを一括更新する」ファンクションの設定画面で、一括更新するアイテムの条件を設定する
- 「画面項目」を設定する(例:項目名=台数、更新値とする案件の項目=計算)
- 「完了」ボタンをクリック
計算方式について
「ライブラリを一括更新する」ファンクションでは、加算と減算で計算できます。
最初の1件を選択状態にする
オン:アクション選択時、更新対象の最初の1件が選択状態になります。
オフ:アクション選択時、更新対象は未選択になります。
特記事項
計算の結果は、同じアクション内の他の計算に利用できません。
6.4.9 複数行型画面項目を履歴コメントにコピー
「コメントを作成する」ファンクションで、任意のテキスト複数行型画面項目の値を、履歴のコメントにコピーできます。
基本動作
「コメントを作成する」ファンクションを含むアクションで、履歴コメントにコピーするには、次のように操作します。
- あらかじめ、コピー元となるテキスト複数行型画面項目(例:作業指示)に値をセットしておく
- 案件を選択し、「アクション」ボタンをクリック
- 「コメントを作成する」ファンクションを含むアクションを選択する
- アクションポップアップのコメント欄に、設定しておいたキスト複数行型画面項目の値がコピーされているので、必要に応じて編集する
5.「確認」ボタンをクリック
6.「完了」ボタンをクリック
これで、テキスト複数行型画面項目に値が履歴コメントにコピーされました。
設定
「コメントを作成する」ファンクションで、任意のテキスト複数行型画面項目の値を履歴のコメントにコピーするには、次のように設定します。
1. プロセスに、テキスト複数行型画面項目を用意する(例:作業指示)
2. アクションを作成し、「コメントを作成する」ファンクションを含める
3.「アクション一覧」画面の「コメント」 - アイコンをクリック
4.「コメントを作成する」ファンクションの設定画面で、必要項目も設定する
例: コメント欄へ転記する:オン
転記元画面項目:(作業指示)
5. 「完了」ボタンをクリック
コメント欄を編集不可にする
「コメントを作成する」ファンクションの設定画面で、「コメント欄を編集不可にする」をオンにした場合、アクション選択時に、コピーされたコメントを編集できなくなります。
6.4.10 案件履歴のコメントで書式を利用可
案件履歴のコメントに、書式付きテキストが利用できるようになりました。書式付きテキストの利用可否は、プロジェクト単位で設定します。
基本動作
アクションポップアップの履歴コメントに、書式ツールバーが表示されます。
利用可能な書式
書式付きテキストでは、次の書式が利用できます。
分類 | 書式 |
フォント書式 | 太字、斜体、下線、フォント色、書式削除 |
リスト | 箇条書き、番号付け |
配置 | 左揃え、中央揃え、右揃え |
その他 | 画像の挿入、画像アップロード、リンクの挿入 |
- 画像の挿入:表示する画像ファイルのURLとサイズを指定
- 画像アップロード:画像ファイルをサーバに登録
設定
案件履歴のコメントに書式付きテキストを利用可とするには、次のように設定します。
- 管理画面で、カテゴリ > プロジェクト一覧を呼び出す
- 「新規作成」または「編集」リンクをクリック
- 「プロジェクト作成」または「プロジェクト編集」画面で、「書式付きコメントを利用する」の「使用する」を選択する
- 「完了」ボタンをクリック
特記事項
- メール取り込み時(イベント管理)の取り込みルールとして「コメントを作成する」ファンクションを含むアクションを指定した場合、取り込んだメールから起票した案件のコメントに、HTML形式のメールから書式付きで取り込まれます。
6.4.11 関連案件の作成時に、任意の画面項目を宛先にしてメール送信
「メールを送信する」ファンクションに「関連案件を作成する」ファンクションを組合せた場合、送信するメールの宛先に起票元と起票先の任意の画面項目を設定できます。
設定
「メールを送信する」ファンクションで、起票先の任意の画面項目をメールの宛先に指定するには、次のように設定します。
1. 関連プロセスの画面項目に、テキスト型画面項目でメールアドレスを指定しておくか、ユーザーマスタ型画面項目を追加しておく
2. アクションを作成し、「関連案件を作成する」ファンクションと「メールを送信する」ファンクションを含める
3. 「関連案件を作成する」ファンクションに、プロセスを指定する
4. 「アクション一覧」画面の「メール」- 数値リンクをクリック
5. 「メールを送信する」ファンクションの設定画面で、送信するメールを設定する
6. 「宛先(To)」「宛先(Cc)」「宛先(Bcc)」で「任意の項目(起票先)」をオンにする。
7. 「追加」ボタンで、メールアドレスを持った画面項目かユーザーマスタ型画面項目を選択する
8. 「完了」ボタンをクリック
6.4.12 デフォルトソート順を指定する
「レコードを関連付ける」ファンクションを含むアクションを実行した場合、確認ダイアログの案件一覧は、一番左にある項目を基準にソートして表示します。
※一覧に表示する項目には、画面項目表示設定で「案件タイトルとして利用する」とした項目 および ステータスを利用します。
設定
「レコードを関連付ける」ファンクションで案件表示のデフォルトソート順を指定するには、次のように設定します。
1. アクションを作成し、「レコードを関連付ける」ファンクションを含める
2. 「アクション一覧」画面の「関連」 - アイコンをクリック
3. 「レコードを関連付ける」ファンクションの設定画面で、
「関連対象を追加する」または設定済みのプロセス名をクリック
4. 「関連プロセス選択」画面で、ソート順を指定する
5. 「完了」ボタンをクリック